Rip Curl Diversity & Inclusion Program
パラサーファーの「高尾 千香子 選手」とリップカール ジャパンが新たに契約
あらゆる困難に立ち向かい、人生をサーチし、新たな楽しみを探し続ける方をリップカールはサポートします。
パラサーファーであり、グローバル企業などでも優秀なキャリアを持つ高尾 千香子(たかおちかこ)選手。
彼女は先天的に左腕に障がいを持ちながら静岡で生まれました。ファンサーファーとして10年の経験を積み、2021年ISA世界パラサーフィン選手権に日本代表として出場し、スタンド1女子クラスで4位入賞。
現在は千葉県一宮に在住し、リモートワークをしながらサーフィンのある生活をしています。
2021年12月にカルフォルニアで行われたISA世界パラサーフィン選手権での経験を彼女はこう語ります。
“「2021 ISA World Para Surfing Championship」 は、24カ国130名の選手が参加し、クラス分けは「立つ」「膝立ち」「座る」「うつ伏せ」「視覚障害」の5部門をさらに強度別に分け、計9クラスに区分されています。アスリートが個別に競った個人ランキングと、個人が稼いだポイントの合計で国別ランキングが決まり、個人と国別の2つを競う仕組みです。結果は、団体ではホームのアメリカが金、銀はスペイン、銅にはブラジル、カッパーメダル(4位)はコスタリカ、日本は 24カ国中9位に入りました。私自身は立ってサーフィンをする Women Stand 1というクラスに出場し、カッパーメダル(4位)という結果でした。”
“大会期間は7日間で、医師の診断で最終出場クラスの決まるClassificationと開会式を行い、その後5日間で試合が行われました。1試合4名の選手が20分で乗った波のうちポイントの高い2本の合計点で競い勝ち上っていきます。何試合かを勝ち上がりファイナリスト4名まで絞られ、全てのクラスのファイナルが最終日に行われます。その日の気象や海のコンディションにもよりますが、朝7時から試合が始まり、クラスごとに20分刻みで試合が進行し、夕方5時に終了します。選手も基本は大会会場に居ることになりますので、遅くても朝7時には会場に集合し、自分の試合以外の時間は、日本選手の試合の応援、会場の隣での練習やコーチング、試合の戦略調整、体のリカバリーをして過ごし、全ての試合が終わったらチームミーティングを行い解散となります。選手として国際試合に出て感じたのは、事前に試合期間に合わせてコンディションを整えることももちろんですが、当日も長い大会期間中に集中力を切らさずに、忙しいスケジュールの中で心身共にマネージしているトップアスリートは本当に凄いことを成し遂げている方たちだと実感しました。”
“今回の大会では、わたし個人の結果も日本チームとしての結果も、満足のいくものではありませんでした。ただ初めての世界戦を経験して、次の目標も見えてきました。個人としても基礎練習や試合運びなどの課題が見えましたし、日本チームとしてはまだまだ国内での認知度も足りない事から、他国に比べ選手層も薄く練習環境も整っていない事がわかりました。2028年ロサンゼルスパラリンピックを見据えて、個人としても日本チームの強化の面でも準備をしていきたいと考えています。 ”
Final Day Highlight video
そんな彼女がリップカール ジャパンのチームライダーとして新たに締結するにあたり、こう話しています。
“この度はリップカール ジャパンとこのような縁を頂け非常に嬉しいです。人生を自分らしく楽しみサーチし続け、ポジティブな姿を届けられる存在になれたらと思っています。障がいをもって産まれたことで「自分は何者か?」を悩んだ時期もありました。ただ私の場合は目に見える違いですが、全ての人に違いがありユニークで、その違いから学び合うことが楽しく幸せなことだと今は信じています。サーフィンをしていると、凄い!と驚いて頂けることもありますが、わたし自身は好きだから楽しんでいるだけです。しかしよく考えると根底にはどんなことでもチャレンジしてみれば不可能なことはないという気持ちがあります。そんな私のチャレンジをサポートしてくださるリップカール ジャパンに感謝します!“
➢ 静岡出身・千葉在住
Surfing Experience
➢ ファンサーフィン(約10年)
➢ 2021 ISA World Para Surfing Championship, Stand 1 women class, 4位
➢ 2022 Rip Curl Japan チームライダー